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14.蛇よ!
作演出:松尾スズキ 出演 松尾スズキ 大竹しのぶ
総合★★★☆☆ 演出★★★★☆ 役者★★★★☆ 美術★★☆☆☆

  彼と天才女優・大竹しのぶの異色ユニット<蛇*蛇>。一見、男女の恋愛を50年間追う舞台「セイムタイム ネクストイヤー」の舞台を思い出したが、もう無茶苦茶バージョンの「セイムタイム〜」と私は位置づけた。

 これ演劇じゃないのかも?でも、演劇なんだよね、なんて呼べばいいのかな。不条理、条理を通り越して、コントじゃないしコメディなのか、お化け屋敷なのか、ファンタジーなのかアングラなのか、もう解らない。ショートショートにも似た構成で、映像も随所に交えながらバラバラな想定ながらも、全部一組の女と男の話。

 「東京サンシャインボーイズ」の感じに似ていなくもないが、スタイリッシュなところが欠片もないことからも、やっぱり松尾スズキの摩訶不思議ワールドと表すのが一番いいのだろうと思う。
 しかし、この人の本は面白い。私はどうしても比べてしまうが、宮藤さんの戯曲より好き。
 一切の筋立てを無視してさえも、尚ストーリーとして成り立つ彼の世界観て、小学校の時の机の落書きに似ているような気がする。書いているときは結構のめり込んで書き込んでいるのに、授業が終わった途端に忘れてしまうどうでもいい事。ある日同じ教室の同じ席に座ったときに、違う誰かに付け足されていた落書き。そんな感じ(どんな感じやねんな)。

 大竹さんの膨大なセリフが耳から離れないのは、この方の上手さに尽きると思うのですが、なんか見てたら夢の遊民舎をメッチャ思い出した私は一体なんだろう。目がね、いっちゃてても大竹しのぶって人は、役者として綺麗、頭にチンコ乗せていようが、役者だな、綺麗なんだなと。
 ホントはこういうのが好きなんだろうなと思わせるほどに、精子の役とかが非常にあってらっしゃいました。「メディア」やった人と同じとはね〜って感じでしょうか。

 彼女の演じた役で一番好きだったのは、「ガラスの仮面の北島マヤ(演出、玉三郎さん、先生が渡辺えり子さん)」と「ヘレンケラーのサリバン先生(ヘレンは私が生で見たときは中嶋朋子さんでした)かな。どんな役でもやられる方だし、どれもいいけれど、この2本は10年以上たった今でも忘れられません。

 この話の展開や顛末は置いておいて、男と女って一期一会な縁であっても、そういう人は会ったときに解るというか、別れたとしてもぐるぐる回っても「やっぱりこの人だ」って事が往々にしてあると思うんですが、そんな事をおもしろ可笑しく、ほろ苦い心の傷なんかも適度にこそばして頂いて、松尾さんなりに教えてくれたようにも思うんですよね、さすが「大人計画」。
 しかし、こういう事を書くのは嘘っぽい、見たままあるがままを捉えて笑うべきですよね。

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【2005/08/18 00:00】 | 松尾スズキ | trackback(0) | comment(0) | page top↑
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